「治験期間」内であれば、採血時の検査料も製薬会社の10割負担です。
採血をすると大体以下の項目について料金が発生します。
①血液採取料(静脈)
②採血実施料
③採血判断料
これは全て診療報酬点数という形で全国で統一されています。
医学通信社から出版されている「診療点数早見表」という分厚い本を参照。
SRL等検査会社のWebページからも検索出来ます。
治験では1点につき10円、プラス消費税(1の位切り捨て)が一般的です。
実施料は各検査項目ごとに違っていて、例えば総蛋白や中性脂肪など、生化学検査(Ⅰ)と呼ばれるグループは1つにつき11点、という風に決まっています。
判断料についても以下のように決まっていて、実施料とは異なり、それぞれ月1度しか取る事ができず、例えば免疫学的検査を2項目実施したとしても「免疫学的検査判断料」としてひとくくりで144点しか取れません。
○採血判断料○
・尿、糞便等検査判断料 34点
・血液学検査判断料 125点
・生化学的検査判断料(Ⅰ)、(Ⅱ) それぞれ144点
・免疫学的検査判断料 144点
・微生物学的検査判断料 150点
例えば患者さんが今月以下の項目について採血したとすると
・ALP
・γ-GT
・AST
・ALT
・LDL-C
・HbA1c
まず採血実施料(静脈)で12点。
次に実施料はそれぞれALPとγ-GTは11点、ASTとALTは17点、LDL-Cは18点、HbA1cは49点となります。
最後に判断料が
ALPからLDL-Cまで生化学的検査判断料(Ⅰ)で144点、HbA1cが血液学的検査判断料で125点となります。
合計で392点、3920円の消費税(5%)込で4116円、製薬会社へは4110円の請求となります。
クリニックだと検体処理は全て外注のところも多いので、採血実施料は決められた数字より少ないはず(採血実施料の何割かは検査会社の取り分になっているそうです)なのですが…
平気で実施料も製薬会社に請求する医療機関もあるようです。
病院側にごねられるとCRCとしても強く言えなくて…
この辺はグレーゾーンというか、製薬会社側もここまでチェックしていないところではあります。
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